内容紹介
明治四四年、夏目漱石の推挙で「東京朝日新聞」に連載し、自身の結婚生活や師・尾崎紅葉との関係等を徹底した現実主義で描き、自然主義文学を確立、同時に第一級の私小説としても傑作と謳われる「黴」。翌々年発表の「爛」では、元遊女の愛と運命を純粋客観の目で辿り、文名を確立する。川端康成に「日本の小説は源氏にはじまって西鶴に飛び、西鶴から秋声に飛ぶ」と言わしめた秋声の、真骨頂二篇。
目次
- 黴
- 爛
- 解説 宗像和重
製品情報
製品名 | 黴 爛 |
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著者名 | 著:徳田 秋声 |
発売日 | 2017年04月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290342-4 |
判型 | A6 |
ページ数 | 384ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 本書は『秋聲全集』第三巻(1936年10月非凡閣刊の復刻版、1990年2月臨川書店刊)を底本としました。 |