「天災は忘れた頃にやってくる」など、後世に今も残る数々の言葉を生み、物理学者として世界的な業績をあげた寺田寅彦は夏目漱石の高弟として、透徹した観察眼で散文詩的美しさを湛えた文章を物し、科学と芸術の融合を果たした。本巻には『冬彦集』『藪柑子集』『万華鏡』『続冬彦集』から、内田百間に「昭和年代の随筆として後生に遺る第一のもの」と言わしめた、随筆家の真骨頂を示す名品を厳選収録する。
共に明るい
井戸川 射子
畏れ入谷の彼女の柘榴
舞城 王太郎
香港陥落
松浦 寿輝
おいしいごはんが食べられますように
高瀬 隼子
完全犯罪の恋
田中 慎弥
赤泥棒
献鹿 狸太朗
されど私の可愛い檸檬
山河在り 全三冊合本版
陳 舜臣
旅のない
上田 岳弘
カプチーノ・コースト
片瀬 チヲル
月の三相
石沢 麻依
地球にちりばめられて
多和田 葉子