内容紹介
原子力発電所をかかえる閉鎖的な地域社会のなかで起きた一件の不審火。原発の危険性と経済的依存との葛藤を劇的に描きつつ、〈原爆文学〉と〈原発文学〉とを深く結びつけた記念碑的労作「西海原子力発電所」。チェルノブイリ原発事故を受け、核廃棄物輸送事故による被爆と避難生活がもたらした生活の破壊と人間の崩壊を予言した「輸送」。3・11でフクシマ原発事故を経験した現在から、先駆的〈核〉文学はいかに読み解かれるか。
製品情報
製品名 | 西海原子力発電所/輸送 |
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著者名 | 著:井上 光晴 |
発売日 | 2014年03月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,800円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290223-6 |
判型 | A6 |
ページ数 | 384ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 文藝春秋刊「西海原子力発電所」(1986年9月)および同社刊「輸送」(1989年2月)を底本とし、明らかに誤植と思われるものは正し、若干ふり仮名を加えた。 |