内容紹介
異能の私小説家の知られざる名作ーー昭和24年、日本訪問中のロシア皇太子ニコラスへの暗殺未遂事件=大津事件に関わった愛国者たち……。津田三蔵、畠山勇子、明治天皇、児島惟謙らを軸に、歴史の変動の渦中にあつ人間を見つめた表題作、ほか7篇。戦後日本の転換点に直面した異能の私小説作家が、自己の文学的葛藤と追究の痕跡を刻印した、独自の私小説風世界の魅力が横溢する作品集。平林たい子文学賞受賞作品。
※本書は、『愛国者たち』(1973年11月、講談社刊)を底本としました。
目次
- 愛国者たち
- 孫引き一つ
- 接吻
- 山川草木
- 風景小説
- 私々小説
- キエフの海
- 老友
製品情報
製品名 | 愛国者たち |
---|---|
著者名 | 著:藤枝 静男 |
発売日 | 2013年04月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290193-2 |
判型 | A6 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 「愛国者たち」(1973年11月、講談社刊行)を底本として多少ふりがなを調整したもの。本文中明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。 |