内容紹介
「きみは我が忘れもはてぬはるびんなりしか。はるびんよ……。昭和12年4月、旅行嫌いの犀星が、生涯でただ1度の海外(満洲)旅行に出かけた。「古き都」哈爾濱は、犀星の詩心を刺激し、後年『哈爾濱詩集』となる抒情詩の数々を産ませ、また、満洲で棄て子捜しをする男を中心に、船上で出逢った人々の荒唐無稽な人生を描いた小説『大陸の琴』を書かせた。本書は、随筆「駱駝行」他3篇を併録した<大陸もの>作品集。
犀星の高揚期に描かれた大陸もの作品の精華。
昭和12年4月、旅行ぎらいの犀星が生涯でただ一度の海外旅行(朝鮮満州旅行)に出かけた。その折に生まれた表題作の詩集・小説と随筆「駱駝行」他2篇を収録。
目次
- 哈爾濱詩集 (詩)
- 大陸の琴 (小説)
- 駱駝行・あやめ文章 (随筆)
- 駱駝行
- 生菜料理
- 大陸の春
- あやめ文章
製品情報
製品名 | 哈爾濱詩集・大陸の琴 |
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著者名 | 著:室生 犀星 |
発売日 | 2009年09月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290062-1 |
判型 | A6 |
ページ数 | 336ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 新潮社刊「室生犀星全集」第7巻(1964年9月)を底本とし、新漢字新かな遣いに改めた(ただし、詩については旧かな遣いのまま)。多少ふりがなを加え、明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。 |