内容紹介
昭和9年、横光利一の推輓で新聞連載された、森敦22歳の文壇デビュー作「酩酊船」。小説を書きはじめようとする青年の思考を日記やノートで辿ることそれ自体が、その小説の実現を意味するという冒険的試みで、のちに独自の創作理論を打ち立てることとなる著者の資質がいかんなく発揮される。そのほか19歳の作「酉の日」から36歳の作「夏の朝」まで、貴重な初期作品5篇を精選。
青春の思考を実験的に描く幻のデビュー作。 横光利一の推薦で新聞連載された、著者22歳の時のデビュー作。当時の文学青年の思考をリリカルに描き、文壇の注目を集める。小島信夫の小論を付す。
目次
- I
- 酩酊船
- II
- 酉の日
- 靴
- 旅情
- 潮とまとり
- 夏の朝
製品情報
製品名 | 酩酊船 森敦初期作品集 |
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著者名 | 著:森 敦 |
発売日 | 2008年05月10日 |
価格 | 定価 : 本体1,200円(税別) |
ISBN | 978-4-06-290014-0 |
判型 | A6 |
ページ数 | 216ページ |
シリーズ | 講談社文芸文庫 |
初出 | 底本:「森敦全集」第1巻(1994年4月 筑摩書房刊)。 |