内容紹介
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目次
- 序 章 窮地に立たされた誇り高き天才集団
- 棋士の収入/将棋のはじまりと状況の変遷/奨励会と“産児制限”/コンピュータ将棋の歴史/忍び寄る脅威/結局「どっちが強いのか」/頼ることへの違和感と不安/不屈の棋士たち
- 第1章 現役最強棋士の自負と憂鬱
- ◆羽生善治 : 何の将棋ソフトを使っているかは言いません
- なぜエントリーしなかったのか/ソフトの将棋は異質/プロセスがわからないと学びようがない ほか
- ◆渡辺明 : コンピュータと指すためにプロになったのではない
- ソフトの弱点を探るほど暇じゃない/使う人間の頭の良さが問われる/行きつく先は「でたらめな将棋」? ほか
- 第2章 先駆者としての棋士の視点
- ◆勝又清和 : 羽生さんがいきなり負けるのは見たくない
- 羽生は別格/プロ棋士の「無知の知」/棋士の個性と説明責任 ほか
- ◆西尾明 : チェス界の現状から読み解く将棋の近未来
- 棋士と学歴/電王戦の参謀/チェス界のいま ほか
- ◆千田翔太 : 試行錯誤の末に見出した「棋力向上」の道
- 「事実上ソフトは棋士を超えた」/人間の弱点/研究会ではわからないこと ほか
- 第3章 コンピュータに敗れた棋士の告白
- ◆山崎隆之 : 勝負の平等性が薄れた将棋界に感じる寂しさ
- 幹部候補生優遇という不平等/ヘッドギアをつけて試合をしている感じ ほか
- ◆村山慈明 : 効率を優先させた先にあるものへの不安
- ソフト研究で覚えた葛藤/「それは人間の手ですか?」/羽生の頓死に興奮 ほか
- 第4章 人工知能との対決を恐れない棋士
- ◆森内俊之 : 得られるものと失うものの狭間で
- ソフトの貸し出しは必要ない/ソフトと指しても楽しくない ほか
- ◆糸谷哲郎 : ソフトの「ハチャメチャ」な序盤にどう慣れるか
- 人間は中・終盤で必ず間違える/対局の時間配分が変わってきた ほか
- 第5章 将棋ソフトに背を向ける棋士
- ◆佐藤康光 : 将棋はそれほど簡単ではない
- ソフトの力は借りない/衝撃の敗戦 ほか
- ◆行方尚史 : 自分が描いている理想の棋士像とのズレ
- 「ここまで勝てないものなのか」/ソフトの影に脅えながら/プロとしての矜持 ほか
製品情報
製品名 | 不屈の棋士 |
---|---|
著者名 | 著:大川 慎太郎 |
発売日 | 2016年07月20日 |
価格 | 定価:924円(本体840円) |
ISBN | 978-4-06-288378-8 |
通巻番号 | 2378 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 320ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |