内容紹介
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目次
- ◆序 章 鶴翼の陣に対する疑問から
- 会戦と陣形/よくしられる「鶴翼の陣」のイメージ/陣形の基礎を見直す ほか
- ◆第一章 武士以前の陣形
- 七世紀後半―律令制の開始―とともにはじまった陣形の歴史/「三段撃ち」は鉄砲以前からあった/秩序ある戦闘隊形と隊伍/八世紀の兵種別編成/海外から輸入された「八陣」 ほか
- ◆第二章 武士の勃興と陣形の黎明
- 『太平記』に登場する「魚鱗懸りの陣」/「魚鱗」に控えて「虎韜」で取り囲む/「鳥雲の陣」に敗北する小楠公 ほか
- ◆第三章 中世の合戦と定型なき陣形
- 足利尊氏の軍事編成/武蔵野合戦―300騎の「魚鱗」と3000騎余の「鶴翼」/中世における兵種別編成の萌芽 ほか
- ◆第四章 武田氏と上杉氏にあらわれた陣形
- 中世の軍勢から近世の軍隊へ/「鉄砲の伝来と浸透」による環境の変化/「足軽・雑兵の台頭」と歩兵の充実/山本勘介の「八陣」/戦国初の「八陣」あらわる/信玄の軍制改革と東国大名の先進性/村上義清の必勝隊形/正戦思想の上杉謙信/謙信の旗本編成 ほか
- ◆第五章 川中島・三方ヶ原・関ヶ原合戦の虚実
- 有名な合戦布陣を再考する/[1]川中島合戦の虚実/[2]三方ヶ原合戦の虚実/[3]関ヶ原合戦の虚実 ほか
- ◆第六章 大坂の陣と伊達政宗の布陣
- 大坂の陣勃発/伊達政宗の陣立/五段隊形の片倉隊とほぼ鉄砲のみの伊達隊/伊達政宗の片倉重綱に対する扱い ほか
- ◆終 章 繰り返される推演としての陣形
- 徳川時代によみがえる武田流「八陣」/現代にもよみがえる武田八陣 ほか
製品情報
製品名 | 戦国の陣形 |
---|---|
著者名 | 著:乃至 政彦 |
発売日 | 2016年01月20日 |
価格 | 定価:968円(本体880円) |
ISBN | 978-4-06-288351-1 |
通巻番号 | 2351 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 208ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |
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特集・レビュー
【戦国軍事マニア必読】陣形は動く城である。最強は何か?
「歴史が好き」と自称する人はずいぶん多いだろう。中でも戦国時代は、小説でもドラマでも映画でもゲームでも日本人の大好物である。映画館の大スクリーンで見る合戦のシーンは本当に血がたぎるものだし、戦国シミュレーションゲームにおける自陣の強化や合戦、武将たちとの駆け引きなどは時間を忘れてしまいそうになるほどだ。今回は戦にまつわる重要なふたつの要件、陣形と城の知識を得るのにきわめて有用な2冊をご紹介しよう。