ステイシー・ベックフォードは傾いた家のために年の離れた侯爵との結婚を余儀なくされ、絶望していた。だが婚儀のために馬車で侯爵家へと向かう途中、野盗らしき男たちに襲われ、ステイシーは仮面をつけた金髪の男に攫われてしまう。「君を迎えに来たんだ」と意味深に告げる男に、ステイシーは心にしまったはずの初恋を思い出す。訳のわからぬまま王宮に連れていかれ、王子の傍付きメイドとして奉仕するよう迫られるが……!?
伯爵令嬢のステイシーは、父の知人の子で孤児となったジョシュアが伯爵(ベックフォード)家に引き取られて以来、ジョシュアを気にかけるうちに好意を寄せていた。
母と姉が父の愛人の子なのではと疑惑を向けてジョシュアを侮蔑したが、ステイシーだけはいつもジョシュアの味方でいた。いつしか二人は惹かれあい、いつか結婚しようと約束する。だがけっきょく引き離されることになる。
それから数年――。
ステイシーは傾いた家のために年上の侯爵との結婚を余儀なくされ、絶望していた。だが婚儀に向かう途中、野盗に襲われた馬車からステイシーは何者かに攫われてしまう。
そのまま王宮に連れていかれ、なぜか、王子の傍付きメイドとして働かされることになり、奉仕するよう迫られるが……!?
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