生まれた時から、かつて敵国だった隣国へと嫁ぐことが決められていたエレアーヌ姫は、愛のある両親に育てられ、婚約者を心から愛するようにと育った。一方、相手国のユリウスは、嫁いでくる姫は敵国のスパイであり、決して心許してはならぬと教えられてきた。エレアーヌが嫁ぐ日、初めて会ったユリウスは凛々しく、彼女は心奪われる。しかし、ユリウスは冷たい視線を向けただけだった。健気に彼を思うエレアーヌだったが……!?
生まれた時から、かつて敵国だった隣国へと嫁ぐことが決められていたエレアーヌ姫は、両親である王と王妃に愛情たっぷりに育てられ、敵国のことも婚約者も心から愛するようにと育った。一方、相手国のユリウスは、嫁いでくる姫は敵国のスパイであり、決して心許してはならぬと教えられてきた。誕生日ごとに交換される肖像画に想いをはせながら 王子に恋い焦がれて育った姫と 、姫に惹かれつつも、絶対に好きになってはいけないと自らを戒める王子。 時が満ち、エレアーヌが嫁ぐ日がやってきた。初めて会ったユリウスは凛々しく、エレアーヌはすぐに心奪われる。しかし、ユリウスは彼女に冷たい視線を向ける。臣下たちにも冷たくあしらわれ、不安を感じながらも持ち前の明るさで結婚生活をがんばろうと健気に思うエレアーヌ。ユリウスのほうも、彼女の純真無垢な様子に戸惑い、複雑な気持ちのままかわいらしい姫を抱いてしまう。だが王宮内で不審な事件が続き、エレアーヌのスパイ容疑がかけられ……!
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