異国情緒あふれる、明治中期の横浜居留地。その地で、歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある日、飲み友達で横浜税関に勤める高澤が、蝋漬けの干からびた手首を預かってほしいと訪ねてくる。高澤は悪戯心の行動だったが、税関から消えた手首を巡り,ついに殺人事件も発生。絡み合った事件の謎を芭介が解きほぐす!
序章 第一章 死体のない手首 第二章 空蝉の箱 第三章 手首のない死体 第四章 いにしえの叡智 終章 あとがき
桃時雨
時迷宮