白亜の城の地下室にあったのは、碧き熱情! オーストリアの若き軍人が愛したのは……
十九世紀末、皇帝の密命を受けたオーストリアの若き軍人・レオポルトとマクシミリアンは、連続失踪事件の真相を探るべく、ヴェッテン城に向かう。だが、城の主人・シュメルツァー公の碧い双眸を見た瞬間、レオポルトの胸にかつてない感情が湧き上がる――。
しだいに明らかになる失踪事件の謎。そして、シュメルツァー公出生の秘密。二人が城で見たものは黄昏のハプスブルク家が生み出した耽美な迷夢だった!
(著者コメント)
初めまして、槻宮和祈と申します。学生時代から愛してやまない世界史と、妙な妄想が融合してできた小説です。歴史もどき妄想小説BL珍味付き。登場人物はうじうじ悩むし、流行からは逸脱していまが、作者の暑苦しい情熱がお伝えできればいいな……と思っています。書店で見かけたら、お手にとって頂けると嬉しいです
+ もっとみる