「慶吾(けいご)さんに、心配をかけてはいけないよ」、それが、姉の最期の言葉── 御影(みかげ)は、余人には見えぬ妖(あやかし)の絵を描く絵師を生業としながら慶吾の世話になっている。 そんなある日、御影の絵が盗まれた! 災厄を起こすことさえできる化生絵(けしょうえ)を持ち出した者の目的とは!? それは、かつて恋した娘の弟である御影を放っておけず真相を追う慶吾と、その親友の捺瑪(なつめ)までも巻き込む深い闇へと繋がっていく……。 X文庫新人賞デビュー作家、待望の第二弾!