ここは京町商店街。食べもの屋さんや、洋服屋さん、花屋さん、八百屋さん、魚屋さん……。たくさんのお店が並んでいます。
小学2年生のたまちゃんのうちは、〈さぬきや〉という名前のうどん屋さんです。町のみんなは、いつもたまちゃんを、「〈さぬきや〉のたまちゃん。」と呼びます。
「わたしの名前は『玉美』なのに、『たま』って、まるでうどんの玉みたいやわ」と、たまちゃんは不満顔。
同じクラスで、ケーキ屋のうちのプリンちゃんがうらやましくて、仕方ありません。
そんなたまちゃん、プリンちゃんにかわってケーキ屋さんのお仕事を手伝うことになったのですが……。
「たまたま、たまちゃん」のほか、「ドキドキ、プリンちゃん」「ふくふく、アンズちゃん」の3つのおはなし。ほんわか楽しい、心あたたまる物語です。
〈小学初級から・すべての漢字にふりがなつき〉
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