鈴木鈴(すずき・りん)は、私立・星柳学園の中等部1年生。引っ込み思案でおとなしい鈴には、意外な能力がある。予知夢を見ることができるのだ。
カメラクラブの課題撮影のために訪れた踏切で、警報機が鳴りだしたとき、鈴の左足に激痛が走った。なぜか、その踏切で警報機が鳴るときだけ、左足が痛くなるのだ。鈴が予知夢を見るときには、必ず最初に「カーンカーンカーン」と踏切の警報機の音がする。その踏切と鈴には、なにか関係があるの? 撮影につきあってくれたクラスメイトを意識しはじめた鈴は、気がつくと心の中で、その男の子に相談している自分に気づき、初めての思いにとまどう。
一方、困っている人や弱い立場の人に、正体を隠して贈り物を届ける「ボンビーキング」が、鈴の予知夢にあらわれた。予知夢に出てくるのは、鈴となにか関係がある人に限られていたはず。ボンビーキングと鈴の接点はどこに? 予知夢は、なにを伝えようとしているの?
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