わたしは宝田珠梨(たからだ・じゅり)。中学一年生。一緒に暮らす祖母と両親は、占いハウスを営んでいる。そのせいでみんなにからかわれて、とってもつらい思いをしてきた。だから必死に勉強して、知っている人がだれもいない私立の中学校に入ったんだ。ところがある日、これまで見たことのないほどカッコいい男の人がわたしに声をかけてきた。わたしに、人間界と龍の世界をつなぐ大切な使命があるってホントなの??
わたしの名前は宝田珠梨(たからだ・じゅり)。私立・九頭竜学院に通う中学一年生。一緒に暮らす祖母と両親は、占いハウス「龍の門(どらごん・げーと)」を営んでいる。占いといっても、能天気な両親は龍の着ぐるみをかぶって踊るだけだし、占いを担当している祖母には霊感なんてまったくない。そのインチキくさい占いのせいでみんなにからかわれて、とってもつらい思いをしてきた。だから、必死に勉強して、わたしの実家のことを知っている人がだれもいない私立の中学校に入ったんだ。今は、きちんとした家の、フツーの子として中学校生活をエンジョイしようと頑張っているの。
ところがある日、学校から帰る途中のわたしに、これまで見たことのないほどカッコいい男の人が声をかけてきて……。
わたしに、人間界と龍の世界をつなぐ大切な使命があるって
ホントなの??
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