「損なわれるのは、いつだって気高く美しいものでなければならない。」日常と革命。秩序と混沌。強者と弱者。対立の縮図を鮮やかに描き出すマガミシリーズ「秋」の章。
「損なわれるのは、いつだって気高く美しいものでなければならない。」
日常と革命。秩序と混沌。強者と弱者。対立の縮図を鮮やかに描き出すマガミシリーズ「秋」の章。
現役京大生が推す、第2回本格ライトノベル大賞受賞! いま最も読みたいブンガクがここに!!
(コメントby京都大学SF・幻想文学研究会)
●シリーズ前二冊をまるまる起承に使っての転の巻、そのカタルシスたるや! 悪役の論理と選択肢問題を主軸に、テーマの扱いも全く手抜かりがない。(20代・匿名希望)
●名誉を賭けた決闘は物語の中にしかなくて、日常にあるのは自分と愛する者を守るために決行される非情で汚い戦争だ。主人公真上草太郎の物語が終わるとともに、ヒロイン達の物語が動き始める。さあ、キャラクター小説の新たな地平がここに見えてきた。(26歳・須藤恭一)
●「俺たちの本当の闘いはこれからだ」エンドに近かった前作から簡単に終わらせてくれないのが新沢克海。比喩でもなんでもなく、草太郎の本当の闘いはここから始まるのだ。(22歳・谷林守)
●つくりものとしての物語は、登場人物が物語に参加していると自覚してはじめて物語なのではないだろうか。同様に、ヒロインたちも主人公への好意が伝わって、はじめてヒロインになるのではないだろうか。ようやく草太郎は主人公になり、ヒロインはヒロインになる。(26歳・船戸一人)
●大切な人たちを否応なしに日常から連れ去ろうとする物語の暴力を前に、草太郎が決断を下すとき、「マガミ」でも蜂王寺でも鴉堂院でもない、「真上草太郎」の物語が始まる。シリーズの真の開幕はここからだ。日常と物語の相克というジレンマを孕んだ草太郎の選択が、このシリーズをどんな場所へと導いていくのか、目が離せない。(24歳・里々)
+ もっとみる