徳川軍との戦いのさ中、”甲斐の虎”武田信玄が倒れる。意識不明のまま目を覚まさないお館様に動揺する”若き虎”真田幸村。彼は武田軍を守るため、昏睡状態のお館様を目覚めさせるため、猿飛佐助とともに西へ東へ南へ北へ右往左往……。いま関ヶ原に向かって、ふたりの珍道中がはじまった!?
(のざきまさと) 小説家。1970年、兵庫県尼崎市生。2005年、第5回関西文学新人賞を受賞。08年、「フロンティア、ナウ」で日経中編小説賞受賞し、同作品にてデビュー。主な作品に『天王寺クイーン』がある。