精霊と人間が織りなす心あたたまる聖夜の物語
「過去と現在と未来の人生を、生きることにするぞ!」あのスクルージが、生き方を悔い改めるなんて……。
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
けちで欲ばりのスクルージは、好きなのはお金だけ、友だちとつきあうのも、しんせきの人たちと楽しく食事するのも、おまけにみんなが大すきなクリスマスも大きらいの変人です。ところがクリスマスイブに、そんな彼のところに、あの世からの恐ろしいお客が訪ねてくるところから、この物語ははじまります。この世とあの世の境目でおこったできごとの話なのに、きわめて現実的で、舞台が今から160年以上も前のロンドンなのに、つい昨日、自分のうちの近くであったように親しみやすいこの作品は、ディケンズが世界の人々に贈ってくれた、最高のクリスマスプレゼントといえるでしょう。
世界中で少年少女に愛されている文学作品は、21世紀の日本の子どもたちに、国際人として欠かせない教養をもたらします。楽しく読みながら世界各国の歴史や文化も学べる、興奮と感動の「世界文学全集」の決定版です。
<目次より>
第1節 マーレイの幽霊
マーレイとスクルージ/スクルージのおい/きみのわるい夜/マーレイの警告
第2節 1番めの霊
午前1時の鐘が……/なつかしい日々/フェジウィグじいさんの店/悲しい思い出
第3節 2番めの霊
ふしぎな赤い光/クリスマスの街へ/事務員、ボブ=クラチットの家/荒野で、海の上で、そしておいの家で……
(以下略)
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