-内容紹介-
バンクーバーオリンピック・フィギュアスケート日本代表、安藤美姫選手・織田信成選手のコーチであり、また荒川静香選手を2006年トリノオリンピックの金メダリストに、安藤選手を2007年世界選手権の金メダリストにし、髙橋選手に2008年の四大陸選手権で歴代最高得点を出させた「優勝請負人」と呼ばれる名コーチ、ニコライ・モロゾフ初の著書です。
本書は、著者のコーチング理論と、荒川、安藤、髙橋3選手を中心に日本人フィギュアスケーターたちの苦闘する姿を、内側から生々しく語ったものです。3選手とも不調のどん底から銀盤に舞い戻ってきたのですが、その間、モロゾフコーチからどんな試練を与えられ、それをどのように乗り越えて頂点に立ったか? 著者にしか語れない涙と感動のエピソードがいっぱいで、つねに選手のもっとも近くにいるコーチの目を通してはじめて、ここまでフィギュアスケーターたちの揺れる胸の内に肉薄できました。ショートとフリー合わせてわずか6分余りの演技のために365日を厳しいトレーニングに捧げなければならないフィギュアスケートという過酷な競技を通じて、人間が成長することの素晴らしさを心の底から実感させてくれます。
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