冬のネブラスカの夜間。ヴァージニアに向かおうとしていたジャック・リーチャーは、州間高速道路の路肩で目当ての車に拾われた。だが、運転席と助手席の男二人は辻褄の合わない話を続け、後部座席の女は不安げに黙り込んでいる。そのころ付近では、殺人事件発生の報を受け、FBIが動き始めていた。リーチャーは最悪の事態に陥ったことを悟った。
1954年イングランド生まれ。地元テレビ局勤務を経て、97年に『キリング・フロアー』で作家デビュー。アンソニー賞最優秀処女長編賞を受賞し、全米マスコミの絶賛を浴びる。以後、ジャック・リーチャーを主人公としたシリーズは現在までに19作が刊行され、いずれもベストセラーを記録。本書は17作目にあたる。2012年にシリーズ9作目の『アウトロー』(原題『ONE SHOT』)が映画化され、さらなる注目を集めた(日本公開は2013年)。
1946年東京都生まれ。明治大学英米文学科卒。リー・チャイルド『キリング・フロアー』『前夜』、パターソン『血と薔薇』(以上講談社文庫)、エルロイ『LAコンフィデンシャル』(文春文庫)、カハナー『AK-47』(学習研究社)、ウォンボー『ハリウッド警察特務隊』(早川書房)ほか翻訳書多数。著書には『小林宏明のGUN講座』(エクスナレッジ)、『図説 銃器用語事典』(早川書房)、『銃』(学研パブリッシング)などがある。
副大統領暗殺
消えた戦友
リー・チャイルド 奪還
宿敵
葬られた勲章
ミッドナイト・ライン
パーソナル
ネバー・ゴー・バック
61時間
キリング・フロアー
アウトロー
前夜