内容紹介
「藪入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次(しょうじ)にかけられたある言葉があったが――。江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。
おふくが、「待ってる」ものとは――
少女の成長を通して語られる、下町の絆と心意気。
あさのあつこの人情小説!
「藪入りには帰っておいで。待ってるからね」母の言葉を胸に刻み、料理茶屋「橘屋」へ奉公に出たおふく。下働きを始めたおふくを、仲居頭のお多代は厳しく躾ける。涙を堪えながら立ち働く少女の内には、幼馴染の正次(しょうじ)にかけられたある言葉があったが――。江戸深川に生きる庶民の哀しみと矜持を描いた人情絵巻。
目次
- 待ってる
- 小さな背中
- 仄明り
- 残雪のころに
- 桜、時雨れる
- 雀色時の風
- 残り葉
製品情報
製品名 | 待ってる 橘屋草子 |
---|---|
著者名 | 著:あさの あつこ |
発売日 | 2013年09月13日 |
価格 | 定価 : 本体640円(税別) |
ISBN | 978-4-06-277645-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 336ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2009年2月に小社より刊行されたもの。 |