「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか

講談社文庫
ヘイオンシノススメクチカラタベラレナクナッタラドウシマスカ
  • 電子あり
「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

  • 第一章 ホームで起きていたこと
  • はじめて見た光景/芦花ホーム/数日おきに来る救急車/肺炎の原因/食べられなければ生きていけないはずだった/もう一つの肺炎の原因/過剰な水分と栄養の補給/入所期間の半分を病院で過ごした人/これでは餓死してしまう/一日四〇〇キロカロリー/迷ったが胃瘻を選択/経管栄養では予期せぬことが/迷う家族/家族会/三宅島の言い伝え/世話になった女房/三日で百万円/家族の状況/認知症の姑を抱えたとき/ホームで最期を迎えた方々/デス・エデュケーション
  • 第二章 高齢者には何が起きているのか
  • 人間の一生/老衰/入院検査は必要だったのか/どこまで医療を/認知症/若くして始まる認知症/認知症の方との付き合い方/四季折々の花の写真/骨折/死への時間/死に場所/最期だと思っても後悔したくない/自然死を知らない医者/胃瘻の是非について i一番楽なのは自然死 ii盛んに胃瘻が作られる iiiなぜこうなるのか iv認知症に対する胃瘻は有用なのか/肺水腫/単なる延命処置はもう結構だ
  • 第三章 なぜホームで死ねないのか
  • ホームで死ねない理由/特養にはなぜ常勤医が居ないのか/常勤配置医が保険診療を行えるようになったら/常勤医が居ない特別養護老人ホームでは/平穏な死に貢献を/介護保険制度との絡み/地獄の沙汰も金次第/尊厳死と事前指示/日本の刑法と平穏死
  • 第四章 私たちがしたこと
  • I 肺炎を防ぐ 過剰な栄養や水分をあげない できれば、経管栄養はさける 九十五歳、認知症、一日六〇〇キロカロリーで二年間 口腔ケアを推進する/II 職員の意識改革 過去のある日の医務室 萎縮した意識 過保護が生んだモンスター 率先して取り組む 看護師へのしわ寄せ 目標を再認識する/介護士の仕事/鍵を握る相談員/職員の意識を変えた──できれば何もしないで看取る/百二歳の大往生/「看取り介護」調査に関わって感じたこと
  • 第五章 ホームの変化
  • 「何もしない看取り」の実績 i肺炎の減少 ii救急車を呼ぶ回数が減った iiiホームで最期を迎える人が増えた/泣いてご遺体を見送る/ホームで最期を迎えられて幸せでした
  • 第六章 どう生きるか
  • 外科医として働いてきて/責任の取り方 i正当性の証明 ii事態を変えるということ/闘い/がん告知/入舞/いろいろなことがあった人生/現代の神学論争/経管栄養に対する批判/形だけの人命尊重論/安らかな最期を

製品情報

製品名 「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか
著者名 著:石飛 幸三
発売日 2013年02月15日
価格 定価:660円(本体600円)
ISBN 978-4-06-277464-2
判型 A6
ページ数 224ページ
シリーズ 講談社文庫
初出 2010年2月に小社より単行本として刊行されたもの。

オンライン書店で見る