内容紹介
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。
いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのですか――?
自ら命を絶った少年。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。
目次
- 第一章 いけにえ
- 第二章 見殺し
- 第三章 親友
- 第四章 卒業
- 第五章 告白
- 第六章 別離
- 第七章 あのひと
- 文庫版のためのあとがき
製品情報
製品名 | 十字架 |
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著者名 | 著:重松 清 |
発売日 | 2012年12月14日 |
価格 | 定価:814円(本体740円) |
ISBN | 978-4-06-277441-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 400ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2009年12月、小社より講談社創業100周年記念書き下ろし作品として刊行されたもの。 |