私は探偵。警察には頼らない!
探偵修業のために強引に弟子入りしたばかりの師匠ライリーが殺された。素人同然のモリーの取り柄は勇気と知恵と行動力。
1900年代、ヴィレッジの住人は個性派ぞろい。
1900年代初め、ニューヨークに住み着いたアイルランド娘のモリーは、想いを寄せるエリート警部のダニエルの反対を押し切って探偵になると宣言。師匠と見込んだヴェテラン探偵のライリーは頑固な女嫌い。何とか口説いて出入りを許された矢先、ライリーが殺されてしまう。図らずも跡を継いだ彼女は犯人を追う!
アガサ賞最優秀長篇賞受賞作『口は災い』
失敗続きのモリーの果敢な探偵ぶりも楽しいが、なによりもこの作品を魅力的にしているのは、大きく成長しようとしている1900年代初めのニューヨークの活気ある雰囲気だ。(中略)ヴィレッジにたむろする自由な若い人々と知り合ったモリーは、水を得た魚のようにはつらつとヴィレッジの暮らしを楽しんでいる。――<「訳者あとがき」より>
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