内容紹介
ミッションは少女救出!
“ぼく”が学園で見た惨劇は――
知らない誰かと仲良くするためには絶対に守らなければならない約束がひとつだけ存在する。その約束とは、相手に対して常に友愛の情を持つことだ。つまるところそれがどういうことかといえば、知らない誰かと仲良くすることなんて結局は不可能だという意味なのだろう。いや、そもそも、知らない誰かと仲良くしようだなんて考え自体が常軌を逸しているとしか思えない。絵空事を語ることさえ自らに許さず、たったひとつの矛盾さえも生理的に見逃すことのできない誠実な正直者、つまりこのぼくは、6月、人類最強の請負人・哀川潤に、およそ問答無用に引き連れられて、高名なお嬢様学校であるところの私立澄百合学園へと向かうことになった。そして事件はその学園の中で起きる。それは巻き込まれたと言えるかもしれないし、また、自ら渦の中へと飛び込んだと言えるかもしれない。まあ別に、どう言い、どう言いつくろったところで、それはきっと意味がないのだろう。だって起きた事件自体が、そもそも戯言みたいなものだったのだから――戯言シリーズ第3弾
目次
- 第一幕 狂言解糸
- 第二幕 子荻の鉄柵
- 第三幕 首吊高校
- 第四幕 闇突
- 第五幕 裏切再繰
- 第六幕 極限死
- 第七幕 赤き征裁
- 幕 後 鈴蘭の誉れ
製品情報
製品名 | クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子 |
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著者名 | 著:西尾 維新 |
発売日 | 2008年08月12日 |
価格 | 定価 : 本体640円(税別) |
ISBN | 978-4-06-276133-8 |
判型 | A6 |
ページ数 | 298ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2002年8月、講談社ノベルスとして刊行。 |