あの頃「オタク」は熱かった。'96年から'97年にかけて著者が東大で行った伝説の講義=オタク文化論傑作選。 東大生の前で語った内容は10年余の時を経てなお読み応え十分である。ユニークなゲストとの対談は貴重にして希少で必読の部分。 '90年代、すでに「オタク」はここまで哲学されていた! 待望の文庫化。
1958年大阪府生まれ。'84年アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立。手がけたアニメーション映画、コンピュータ・ゲームは多数。'92年同社を退社、東京大学オタク文化論ゼミ講師を務める。本書に収められたゼミは'96年度のもの。'97年株式会社オタキングを設立。近著に『ぼくたちの洗脳社会』(朝日新聞社)『オタク学入門』『いつまでもデブと思うなよ』『オタクはすでに死んでいる』(新潮社)『フロン』『プチクリ』(幻冬舎)『「世界征服」は可能か?』(ちくま書房)などがある。