初文庫化エッセイ集2 味や良し。風景や良し。 歴史を知り、人情に触れる のびやかな日本の旅。 旅先では、時に作家である自分を隠し長崎の「べっこう屋」や京都の「呉服屋」と称したという著者。日常から離れたところにこそ旅の楽しみを感じ、先々で交友を広めてゆく。前夜のうちに翌日の食事を朝食分から計画する食へのこだわり、「堀部安兵衛」執筆時の取材の旅など興味深い逸話49編を収録した充実の1冊。
作家の四季
新しいもの古いもの
わが家の夕めし
おおげさがきらい
きままな絵筆
私の歳月
よい匂いのする一夜