「おれたちはまったくもって相性が合わないんだ」
「両極よね」
裁判のために築いたパートナー関係がやがて男と女の関係に発展し、そして、またもや崩壊し……?
法廷では派手なパフォーマーとなるソロモンも悩みを抱えていた。甥の養育権問題である。是が非でも甥を手放したくないソロモンは、パートナーであり、自分が思いを寄せる異性でもあるヴィクトリアに協力を求める。彼女に婚約者がいると知りながら。ふたつの裁判の行方と、パートナーの関係ははたして……?
殺人事件裁判と、スティーヴを申立人とする甥ボビーの保護監督権をめぐる未成年児童裁判の2本を法廷部分の大きな縦糸とし、大金持ちのフィアンセがいるヴィクトリアを検事職から引きずり落として自分のパートナー弁護士にすると共に、恋人としていかに奪うかというすったもんだを横糸として、サスペンスとロマンスの両方を堪能できる作品――<「訳者あとがき」より>
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