「彼女はおれを気に入っている」
「こんな男、大嫌い」
破天荒な男と生真面目な女が法廷の内外ですったもんだを繰り広げるロマンティック・サスペンス
弁護士スティーヴ・ソロモンは、鳥の密輸入をめぐる裁判で、女性検事のヴィクトリア・ロードとはじめて顔を合わせる。ソロモンは彼女をひと目で気に入るが、彼女は品のないソロモンに我慢がならなかった。やがて、ある富豪が妻とのセックス中に死ぬという事件が起こる。これを機に2人は手を組むが……。
「男優位のたわごとはいっさいごめんよ。わたしを完全に同等にあつかうこと」
「よしきた」
「わたしたちは倫理にもとることはいっさいやらない」
「もちろんさ」
「わたしの性生活についてのいやみや皮肉もいっさいなし」
「それがないことについてもか?」――<本文より>
+ もっとみる