人工知能 vs. 人間の良心!
極秘開発されたコンピューター〈三位一体(トリニティ)〉。だが開発者たちの間に異常が続発する。サスペンスの名手が描く先端科学の恐怖。
合衆国政府は人智を超えるスーパーコンピューター〈三位一体〉の開発を目論む。プロジェクトに加わっていた倫理学者テナント博士は、スタッフ間に発症する奇妙な「副作用」に疑問を抱いていた。共同開発者の死をきっかけに、博士は24時間態勢の監視を振り切り、大統領に計画の中止を直訴しようとするが。
アイルズは本作で合衆国大統領と軍を巻き込む、スケールの大きな近未来サスペンスを放った。ストーリーは二転三転し、完成した人工知能コンピューターが人類を支配し始めるに至る。結末はじつにアイルズらしく、彼の幅広い多才ぶりを感じさせる一作と言えるだろう。――<「訳者あとがき」より>
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