耽美、華麗に描く渡辺文学の真髄 京を舞台にした愛の三重奏 頼子は自分を求めるデパートの御曹司を利用して、熊倉に復讐を果たした。東京の大企業専務、椎名と結ばれ身籠った里子は、家を、夫を捨てる決意をする。マリファナで逮捕されたミュージシャンと別れた槇子は、大学卒業と同時に商社マンと結婚しようとする。京都・祇園を舞台に三姉妹の姿を華麗な筆で描いた。