内容紹介
「3歳の娘に何が分かるか」と言い放ちセックスに励む父母を見て、3歳の春日は思う。大人はあまりに子を見くびっている…自己中心的な父(ダーリン)と母(マーミー)との生活、親戚間の妬みや諍い、子供同士の理不尽な人間関係を、3歳から6歳までの少女の素朴で冷やかな視線から描く、ユーモアと哀感漂う芥川賞作家の傑作長編。(講談社文庫)
親の秘密もセックスも子供は全て知っている。
「3歳の娘に何が分かるか」と言い放ちセックスに励む父母を見て、3歳の春日は思う。大人はあまりに子を見くびっている…自己中心的な父(ダーリン)と母(マーミー)との生活、親戚間の妬みや諍い、子供同士の理不尽な人間関係を、3歳から6歳までの少女の素朴で冷やかな視線から描く、ユーモアと哀感漂う芥川賞作家の傑作長編。
目次
- 1 祈り
- 2 煙草
- 3 家
- 4 警察
- 5 チロ
- 6 手
- 7 豚の子
- 8 顔とからだつき
- 9 猫のおばあちゃんの家
- 10 赤く尖った爪
- 11 馬鹿
- 12 もうひとりの母親
- 13 食べること
- 14 悪夢
- 15 買い物
- 16 かすかな怒り
- 17 髪
- 18 痣としっぽの跡
- 19 隣の隣
- 20 お兄さん
- 21 灯籠
- 22 仕事
- 23 敵
- 24 ブランコ
- 25 毒
- 26 電話
- 27 あまえる
- 28 貢ぐ
- 29 松葉ぼうき
- 30 宴会
- 31 弟と死
- 32 幼稚園
- 33 母の日
- 34 おやつ
- 35 父の日
- 36 ブルドッ
製品情報
製品名 | 背く子 |
---|---|
著者名 | 著:大道 珠貴 |
発売日 | 2004年11月16日 |
価格 | 定価 : 本体619円(税別) |
ISBN | 978-4-06-274927-5 |
判型 | A6 |
ページ数 | 392ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 2001年9月に小社より刊行された作品です。 |