内容紹介
人よんでナベツネ。いったいどんな男だ? 「1千万部」の力を背景に首相をも動かし、世論を操ろうとする読売王国の総帥、渡邉恒雄。屈折した少年期、主体性論をひっさげた東大共産党時代、そして粛清を重ねて新聞社社長の座に登りつめるまで。稀代のマキャベリストのすべてを白日の下に曝す決定版評伝の文庫化に際し、玉木正之氏との白熱対談を収録。
人よんでナベツネ。いったいどんな男だ? 「1千万部」の力を背景に首相をも動かし、世論を操ろうとする読売王国の総帥、渡邉恒雄。屈折した少年期、主体性論をひっさげた東大共産党時代、そして粛清を重ねて新聞社社長の座に登りつめるまで。稀代のマキャベリストのすべてを白日の下に曝す決定版評伝の文庫化に際し、玉木正之氏との白熱対談を収録。
目次
- プロローグ
- 第一章 反逆児
- 軍国主義の嵐の中で/「天皇制なんて信じない」/記念祭の夜の「蜂起」/リンチ
- 第二章 敗戦と東大細胞
- 混沌の中での入党/マルクス・ボーイが決意したとき/主体性論争/焚書より始まる/「渡政権」崩壊/もうひとつの組織「新人会」/渦巻く陰謀/断罪状/全学連の誕生と権力ゲーム
- 第三章 運命の山
- フラクション戦術/「殺っちまうか」/黒ずんだ顔/大スクープ/日和見主義者の烙印
- 第四章 番記者
- 造船疑獄の恨み/岸政権の最高機密/帝国ホテルでの「誓約書」/裏切りそして裏切り
- 第五章 KC