山に親しみ人を愛す。釣部渓三郎の名推理 水しぶきを浴び豪快に渓流を登る沢詰めを愉しみ、峠で美女2人と別れた釣部渓三郎。だがそのことが釣部を窮地に。多摩湖では人の胴体が、日原では沢に棲まぬ魚を釣った男の死体が上がる。ホームグラウンドの奥多摩で連続する怪事件。何日も下山しない2人を気づかう釣部は懸命に推理の糸をたぐり寄せる!