南北会議“和平”ムードの裏の欺瞞(ぎまん)に満ちた罠!!
今世紀最後の暴君・金正日(キムジョンイル)と握手した金大中(キムデジュン)。ふたりの危険な政治家の思惑と術数が朝鮮半島を再び危機に陥れる。韓国の論客による気骨ある一撃!!
韓国(大韓民国)の大統領金大中と、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の独裁者金正日が会った2000年6月13日の平壌(ピョンヤン)での南北頂上会談は、金正日が製作・監督・脚本・演出・主演し、平壌をセットに、平壌市民をエキストラに動員した巨大な演劇であった。……金泳三(キムヨンサム)前大統領は今度の会談を、嘘つきと天下の独裁者の会談だと指摘した。毒舌にはちがいないが、一抹の真実を含んだ言葉だろう。……このトリックスターが仕組んだペテンとトリックには、日本にも影響がおよぶ危険な罠が仕組まれているかもしれないのだ。その罠の実態を知るためには、統一問題に揺れる韓国の深刻な事情を知る必要がある。……そうした流れの中で、これまで見えなかった金正日の野望と金大中の野心とは何かを、日本の読者諸賢に読み取っていただければと思う。
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