幾多の大不況を乗り越えた極意とは 人も在庫も殺さない合理的運営(ジャスト・イン・タイム)。現代(いま)こそ必要なカリスマ経営理念。 トヨタ式──生産システムのグローバルスタンダード(世界標準)は、豊田喜一郎が戦前に編みだしていた。外国車勢の圧力や戦時の混乱のなかでも躍進を続けた原動力は何か。喜一郎の進取精神と危機感、それが絶えず企業革新を促したのだ。創業者(カリスマ)の熱い生涯と経営理念から、不況を生きぬく極意がみえてくる。