神田八丁堀の長屋住まい、お気楽お調子者の弥次・北2人が、伊勢詣りを思い立った。東海道を泊り泊り、品の悪いいたずらをくり返し、女と見ればからかい口説くドタバタの旅。「笑い」を愛する現代作家は、宿場町に2人の跡を辿って、あまりの阿呆らしさに絶句するが……。 古典の旅シリーズ『東海道中膝栗毛』改題