政財界のフィクサーを自任する経済誌主幹は、たえず怒鳴る。“お籠もり”を強要する。さらには取り屋の本領まる出しの新事業を企画する。隠忍自重も限界、とうとう勇気をもって抗する男たちがあらわれた。濁流の底から“正すべきは正す”着実な動きがひろがる。企業社会の窺いしれぬ実態を活写した力作長篇。