自然と動物を愛した夢見がちな少年は、イギリス社会でウェールズ人ゆえに差別を受けながらも、腕っぷしの強い「反逆者」に成長した――。この本は、著者が「フィクションではない」と断言する渾身の自伝的小説集である。中学校教科書に採用された「プリンス」含む、学校嫌いだったニコル氏の少年期描く15篇。