ありふれた失踪事件のようだった。バレリーナを夢見て、ロンドンに出た娘が田舎への音信を絶ったという。養母から依頼を受けたハンナが調査に乗り出した矢先、娘はテームズの暗い河へ身を投げた。単なる自殺ではない、と直感したハンナの行手に暗雲が立ちこめ始める。シルバー・ダガー賞作家、鮮烈のデビュー作!