ねこの「ぼく」は、夜、うさぎのロージーの家の屋根に上ってバイオリンを奏でます。朝になると、家の周りには昨夜の音楽が音符になってバラバラ落ちているので、ロージーはそれをひとつ残らず拾って届けに来るのです。「きっとぼくの演奏を気に入ってくれているんだ」。何かプレゼントしたい、と思い、「ぼく」はそれを土に埋めて毎日お水をあげるとあらふしぎ、やがて芽が出て、大きな木に育ちました。すると、どこからともなく鳥たちがやってきて、楽しい歌を歌います。これをロージーに聴かせなくちゃ! 鳥たちを留らせたまま、「ぼく」は木の鉢をロージーの家へ運びました。ロージーはすてきなプレゼントに大喜び。ロージーが喜んでくれて「ぼく」もとても嬉しかった、というおはなしです。
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