効果の高いのみ薬が次々登場し治る病気になった「C型肝炎」、慢性化するタイプが増えている「B型肝炎」、飲酒に関係なく発がんしやすいと注目されている脂肪肝炎「NASH(ナッシュ)」。それぞれの肝炎の最新治療を徹底解説。さらに肝炎の悪化から肝硬変・肝がんへと至る経過と進行を防ぐ生活法も紹介。イラスト図解でとてもわかりやすい一冊です。
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【治療の最終目標は肝がんの防止!】
ウイルス性肝炎は、患者数がB型110万人~140万人、C型190万人~230万人と推定されていますが、大半が診断されていない人や治療していない人です(肝がん白書、2015年)。
一方、今後増加が心配される肝臓病が「脂肪肝」と、脂肪肝から起こる肝炎「NASH(ナッシュ)」です。
肝炎は自覚症状がほとんどないため、自分では気づきにくい病気ですが、肝機能の数値が悪くなった時点で、肝臓に異常が起きています。今は症状がなくても、十数年後には肝硬変や肝がんになっているかもしれません。すぐに適切な治療を受ける必要があります。
本書は、肝臓の基礎知識や最新の治療法、肝炎との付き合い方をわかりやすく図解した、1 冊で肝炎のすべてがわかる決定版です。
【主なポイント】
★効果の高いのみ薬が次々登場。治る病気になった「C型肝炎」
*1.ウイルスのタイプ、2.肝臓の状態、3.合併症の有無で治療方針が決まる
*治療を確実に成功させるための抗ウイルス薬の正しいのみ方
*治療成功後も発がんの危険は残るため定期的な受診を
★慢性化するタイプが増えている「B型肝炎」
*核酸アナログで約9割の人の肝炎が治まる
*肝がんも防げる、もっとも注目されるシークエンシャル療法
*治療期間が長いため、かかりつけ医と専門医の連携が重要
★お酒に関係なく発がんしやすい脂肪肝炎「NASH(ナッシュ)」
*がんの5人に1人は脂肪肝が原因。危険な脂肪肝の見分け方
*特効薬は運動。改善しなければ薬や手術も
【本書の内容構成】
第1章 脂肪肝・NASH――放置は危険!がんを防ぐには
第2章 C型肝炎――のみ薬だけで治す時代に
第3章 B型肝炎――最適な治療で病気の進行を止める
第4章 肝硬変・肝がん――肝炎悪化のサインを見逃さないで
第5章 肝臓をいたわる生活のポイント
+ もっとみる