摂食障害は治療が難しい病気です。本人が病気と認識していないことが多く、また、薬物療法だけでは治りません。自分で治そうとしない限り、治りません。「治そう!」と決心した時から回復が始まるのです。本書では、食事日誌や過食節約貯金、嘔吐を5分間がまんするなど自分で病気を克服できる具体的な対処法を紹介します。また、この病気は周囲の人の理解が不可欠。本人との接し方の注意点も紹介、家族にも役立つ一冊です
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
始まりは拒食か過食か、経過や治り方はさまざま。
5分間だけ吐くのをがまんして! 悪循環は断ち切れる!
拒食症・過食症という呼び名でいわれる「摂食障害」は、誤解されやすい病気です。
近年、摂食障害に悩む人は、若い女性やスポーツ選手だけでなく、小学生の子ども達や40 代、50 代の主婦層にも広がっています。発症の背景はさまざまで、ダイエットによる「やせすぎ」や、ストレス解消のための「食べ過ぎ」などと単純に説明はできません。心療内科や精神科を受診しても、本人が自分自身を変えようと思わない限りなかなか回復に至りません。
自分で治そう、治したいと思ったとき、ぜひ本書を手にとってください。
回復に導く具体的な方法をわかりやすく紹介しています。
また、この病気は周囲の人の理解が不可欠。本人との接し方もわかる、家族や教師にも役立つ一冊です。
【主なポイント】
*自分で治そうと思えたら、それが回復の第一歩
*体重や体形は人の価値を決めるものではありません
*ご飯は病気を治す「薬」。必ず主食をとろう
*「食事日誌」をつけて改善点をみつけよう
*過食しなかったぶんを貯金する「過食節約貯金」をしよう
*過食を断ち切るには、吐くのを「五分間がまん」して
*気持ちに逃げ場がないときは、まずは誰かに「話すこと」
*ストレスをためる考え方のクセを少しずつ変えていこう
【本書の内容構成】
第1章 回復へつながる八つの扉
第2章 拒食症と過食症を理解する
第3章 ストレスに気づき、軽減する
第4章 医療機関とのつきあい方
第5章 周囲の人ができること
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