内容紹介
著者がリーダーを務めた国内初の「子どものうつ」実態調査(文部科学省)で、小学生の12人に1人、中学生の4人に1人が「うつ」になっているという衝撃の結果が明らかにされました。急増するうつ病は、大人だけのことではありません。子どもだって、うつになるのです。児童青年精神医学を専門とする著者が、大人よりわかりにくく見逃されやすい「子どものうつ」との向き合い方、治療法を紹介します。
小学生で12人に1人 中学生で4人に1人が「うつ」になっている
全データ初公開
文部科学省が取り組んだ、国内初の「子どものうつ」実態調査。そのチームリーダーをつとめた著者が、衝撃の事実を明らかにする。
子どもも大人と同じ時代に生きています。
大人にうつ病や自殺や犯罪が急増している同じ現実に生きているのです。(中略)程度の差こそあれ、子どもだって大人と同じ感性を持ち、同じ対人関係に悩み、同じ欲求があり、同じ理性と攻撃性を持っていると思います。つまり、大人に起こるだいたいのことは、子どもにも起こりうると考えたほうがよいのではないでしようか。子どもだって、うつになるのです。――<本文より>
目次
- まえがき
- 第一章 子どもにも「うつ」がある
- 第二章 「子どものうつ」はどんな病気なのか
- 第三章 さまざまな「うつ」の表れ方──診察室のケースから
- 第四章 「子どものうつ」とどう向き合うか
- 第五章 「子どものうつ」の実態調査
- 第六章 新しい生き方を模索する子どもたち
- あとがき
- 参考文献
製品情報
製品名 | 子どものうつ 心の叫び |
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著者名 | 著:傳田 健三 |
発売日 | 2004年11月12日 |
価格 | 定価 : 本体1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-06-259463-9 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 210ページ |
シリーズ | こころライブラリー |