内容紹介
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目次
- 第一章 怪物的図像とイコノロジー的アプローチ
- ・従来のイコノロジー研究の限界
- ・ロマネスク美術の三つの境界侵犯
- ・新しいアプローチの可能性
- 第二章 神の創造の多様性としての怪物・聖なる怪物
- ・セビーリャのイシドールスによる「驚異的なもの」
- ・神の被造物
- ・「聖性の顕現」
- ・反人間形体主義
- 第三章 怪物的民族と地図
- ・中世の写本における怪物的民族の図像
- ・スーヴィニーの八角柱
- ・床モザイク上の怪物的民族
- ・ケンタウロス、ミノタウロス、サテュロス
- ・モデナ大聖堂の怪物的民族
- ・言語上の誤解が生んだ怪物
- ・物と動物の境界を越える怪物
- ・「他者」の表象としての怪物
- 第四章 「自然の力」の具現化としての怪物
- ・セイレーンとワイルドマン
- ・グリーンマン
- ・「四大」と怪物
- ・「風」の怪物
- 第五章 世俗世界を表す蔓草
- ・モデナ大聖堂のピープルド・スクロール
- ・キールティムカとグリーンマン=オケアノス
- ・怪物的形体の装飾的生成
- ・ロマネスクの美意識と蔓草
- 第六章 悪徳の寓意としての怪物から辟邪としての怪物へ
- ・悪魔としてのハイブリッドの怪物
- ・異教徒や悪徳のアレゴリーとしてのハイブリッド
- ・悪徳に満ちた世俗の海
- ・変身について
- ・悪魔払いされる怪物
- ・不安の克服の手段
- ・グロテスクと笑い
- ・笑いと辟邪
- 第七章 古代のモティーフの継承と変容、諸教混淆
- ・セイレーン=人魚と古代美術
- ・イタリアの紋章と人魚
- ・ロマネスクの人魚と諸教混淆
- ・新世界の諸教混淆
- ・セイレーンと音楽
- 第八章 怪物のメーキング
- ・蛇としてのドラゴン
- ・ドラゴンの翼
- ・ドラゴンの足と口から吐く火炎
- ・尾の力
- ・蝮、バジリスクなどとの混同
- 結び 怪物的中世
- ・西洋中世研究における怪物
- ・怪物的中世の見直し
- ・イコノロジーと領域横断的アプローチ
- ・カルチュラル・スタディーズと怪物研究
- ・日本の妖怪研究
- ・人間中心主義を脅かす怪物
製品情報
製品名 | 教会の怪物たち ロマネスクの図像学 |
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著者名 | 著:尾形 希和子 |
発売日 | 2013年12月11日 |
価格 | 定価:2,090円(本体1,900円) |
ISBN | 978-4-06-258568-2 |
通巻番号 | 565 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 352ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |