漱石のユーモア <明治>の構造

講談社選書メチエ
ソウセキノユーモアメイジノコウゾウ
漱石のユーモア <明治>の構造
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

+ もっとみる

目次

  • プロローグ 漱石との出会い
  • 第1章 笑いからみた漱石
  • 1 笑う漱石・笑わない漱石
  • 2 二つの自我
  • 第2章 ユーモアはいかに生まれたか
  • 1 俳句と寄席 江戸の方法
  • 2 博学が生んだユーモア
  • 第3章 「人間」を笑う「猫」
  • 1 猫が見た人間
  • 2 饒舌な猫
  • 3 世間を笑う 苦沙弥と迷亭のユーモア
  • 第4章 学校を笑い飛ばす 『坊ちやん』の学校論
  • 1 正義の敗北
  • 2 学校という聖域を笑う
  • 第5章 都会と田舎の間
  • 1 江戸っ子が見た地方
  • 2 三四郎の上京
  • 3 知識青年たちの苦悩
  • 第6章 西洋との葛藤 漱石のまなざし
  • 1 漱石の英国体験
  • 2 日本の中の西洋
  • 3 明治日本の現実
  • 4 不自然な近代
  • 第7章 魯迅の笑い・漱石の笑い
  • 1 軽巧な笑い・悲憤の笑い
  • 2 阿Qと坊っちゃん
  • 3 漱石のユーモア観
  • 4 ユーモアという文化
  • 5 「東洋的近代」と向き合う
  • エピローグ 笑いが失われたとき
  • 主要参考文献
  • あとがき
  • 索引

製品情報

製品名 漱石のユーモア <明治>の構造
著者名 著:張 建明
発売日 2001年02月09日
価格 定価:1,650円(本体1,500円)
ISBN 978-4-06-258204-9
通巻番号 204
判型 四六
ページ数 232ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:張 建明(チョウ ケンメイ)

1957年、中国無錫生まれ。北京大学卒業後、上海外国語学院助手を経て、日本に留学。広島大学大学院博士課程単位取得中退。現在、立命館大学講師。専攻は中日近代文学比較研究。主な論文に、「『坊っちゃん』の笑いについて」(『国文学解釈と鑑賞』、1997年)、「横光利一と結核」(「第20回国際日本文学研究集会会議録」、国文学研究資料館、1996年)などがある。