『古今和歌集』の謎を解く

講談社選書メチエ
コキンワカシュウノナゾヲトク
『古今和歌集』の謎を解く
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内容紹介

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目次

はじめに
第1章 『古今集』の人麻呂
1 百人百様の人麻呂伝
2 仮名序の謎

第2章 「おほきみつのくらゐ」
1 「おほき」と「おほい」
2 定家が手を加えた『古今集』
3 「きみ」と「身」

第3章 吉野の山の桜
1 存在しない人麻呂の歌
2 友則・貫之と宮廷歌壇
3 「人麻呂」と友則

第4章 言語遊戯書としての『古今集』
1 〈かな〉の誕生
2 『古今集』の言葉遊び
3 物名の構造
4 宇多宮廷歌壇の遊戯性

第5章 をかしの歌集
1 俳諧歌 笑いの世界
2 戯笑の人=貫之
3 仮名序の言語遊戯

第6章 「赤人」の謎
1 人麻呂と赤人
2 隠喩としての色
3 撰者の嘆き

第7章 女郎花と馬
1 〈女郎花〉の歌の謎
2 隠された趣向
3 女郎花と遍昭と貫之

第8章 六歌仙考
1 「歌仙」ではない六歌仙
2 喜撰の謎
3 喜撰評を読む

第9章 喜撰とはだれか
1 遍昭と喜撰の関係
2 嵯峨野の「馬」・宇治山の「鹿」
3 都の「辰巳」を推理する

第10章 『古今集』の謎を解く
1 紀氏の没落と再生
2 謎解きが解く謎

おわりに 『古今集』の常識と非常識

製品情報

製品名 『古今和歌集』の謎を解く
著者名 著:織田 正吉
発売日 2000年09月08日
価格 定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-06-258193-6
通巻番号 193
判型 四六
ページ数 264ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:織田 正吉(オダ シヨウキチ)

1931年、神戸市生まれ。神戸大学法学部卒業。放送作家として活躍、ユーモアに独自の理論を構築。1977年には「小倉百人一首」成立論に新説を発表、反響を巻き起こす。主な著書に、『絢爛たる暗号』(集英社、1978年)、『ジョークとトリック』(講談社現代新書、1983年)、『百人一首の謎』(講談社現代新書、1989年)などがある。2020年没。