インカ帝国の虚像と実像

講談社選書メチエ
インカテイコクノキョゾウトジツゾウ
インカ帝国の虚像と実像
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内容紹介

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目次

プロローグ
第一章 ペルー王国の「発見」まで
1 クロニカとは何か
2 「南方の偉大な国」に関する最初の情報
3 クロニスタの「創作」
4 征服に値する「偉大な王国」
第二章 征服者たちの描いたペルー王国 一五三〇年代
1 最初のペルー王国像
2 フランシスコ・ロペス・デヘレス 最初の公式クロニスタ
3 ミゲル・デ・エステーテ 「帝国」像の萌芽
4 ペドロ・サンチェス・デ・ラ・オス インカの「起原」に関する最初の記録
5 征服者の書簡と回顧録に書かれたペルー王国
第三章 インカ「帝国」像の誕生 一五四〇~五〇年代
1 『キオウカマヨクの報告書』 「専制国家」インカ
2 アグスティン・デ・サラテ 「インカ帝国」の登場
3 ペドロ・デ・シエサ・デ・レオン 「帝国」イメージの確立
4 フワン・ディエス・デ・ペタンソス 完成された「国家」としてのイメージ
第四章 暴かれる「インカ帝国」の虚像
1 「インカ帝国」像の変遷
2 「誤読」はなぜ生じたか インカ国家の成立時期とチャンカ戦争
3 インディオの言説の不一致 インカ王の性格をめぐって

エピローグ
主たる参考文献・参照文献

あとがき
索引

製品情報

製品名 インカ帝国の虚像と実像
著者名 著:染田 秀藤
発売日 1998年04月10日
価格 定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN 978-4-06-258129-5
通巻番号 129
判型 四六
ページ数 270ページ
シリーズ 講談社選書メチエ

著者紹介

著:染田 秀藤(ソメダ ヒデフジ)

1944年生まれ。大阪外国語大学卒業。神戸市外国語大学大学院修士課程修了。1981ー1982、86ー87、89年、ペルー・カトリック大学人文学部客員教授。大阪外国語大学地域文化学科中南米地域文化専攻教授。専門は、ラテンアメリカ史。著書に、『ラス・カサス伝』(岩波書店)、『大航海時代における異文化理解と他者認識』(渓水社)、『アンデスの記録者ワマン・ポマ』(共著、平凡社)、『ラス・カサス』(清水書院)など、訳書には、『インカの反乱』、『神か黄金か』(いずれも岩波書店)など多数がある。