天才たちが考え悩んだ大論争の顛末。
数学の根本を確かなものにするための、カントル・集合論からゲーデル・不完全性定理までの物語。
“カフェ・ド・ロンリ”へようこそ――
カントルの集合のパラダイス、そこから噴出したパラドックス。数学をゲームにするための論理式。巨星ヒルベルトを打ちのめした青年ゲーデルの不完全性定理。
京都のどこかにあるという“カフェ・ド・ロンリ”で弾む会話を聞いているうちに、いつのまにかロマンあふれる集合や論理の世界に引き込まれ、数学の基礎づけをめぐる論争=数学基礎論論争の一番面白いところが手にとるようにわかります。
べき集合、連続、無限、ラッセルのパラドックス、
命題論理、述語論理、三段論法、公理、定理、
形式とモデル、連続体仮説、直観主義、
不完全性定理、再帰的関数etc.
……やさしい「お話」の中で、集合や論理の重要事項を絶妙に解説。「数学基礎論なんて難しすぎてわかるはずがない」とあきらめていた人のための入門書。
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